資料館には、いろんなタイプの灯りが保管されていましたが、部品がなくなってるのやら、何が何だかわからないものまであり、復元したり、解説文を作るのに随分と時間がかかりました。
手提げ行灯
古く日本で用いられた照明器具の一つ。携帯用の灯火具として持ち歩かれたが、灯台の火が裸火のため風で消えやすく不安定であったので、木で框(わく)を作り、周りに和紙を貼って風を防いだ。展示している行灯は、中が見えるように一面だけ和紙を貼っていません。中央の棒を引っ張り上げると、燭台が上部の穴から出てきます。テレビのドラマでは明るく演出してますが、実際の明るさは「豆電球」程度しかありません。
火打ち石
火打ち石を使う場面。
「火打ち石」と「火打ち金」。どっちをどっちにぶつけているか、、、どっこから火花が出てるか、
よ~く、ご覧下さい。
火打ち金を火打ち石に打ち付けることによって、剥がれた鉄片が火花を起こします。火打ち石同士を打ち付けても火花は出ません。
これで本当に火がつくの?と思われるかもしれませんが、慣れたら、ティッシュペーパーの上に、うまくいけば2・3回で、長くても30秒ほどで火種が落ちて火がおこせます。
灯油ランプ
これは説明なくても、多分想像できるかと思いますが、左端のは竹の筒の先端に灯油を入れる壺が乗せてあります。床に座る日本の生活様式に合わせて、ランプを床に置いても周囲が照らせるように、専用の台にのせて使用するなどの工夫が取り入れられています。
「灯台もと暗し」と言いますが、灯台は、岬の灯台ではなくて、、、
江戸時代まで使用されていた火を灯したろうそくを置く台のことを指しています。
当時は受け皿などをろうそくを置く台として使用していたため、ろうそくに火を灯すとかろうじて明るくなるものの、そのろうそくの下方は暗いままだったと言います。これにより、「明かりを灯すと、周りは明るくなるけれど、灯台(ろうそくを置く台)の下は暗いままなのね」という当時の人々の気持ちが言葉の由来となったとされています。
アセチレンランプ
炭化カルシウムと水を反応させ、発生したアセチレンを燃焼させる単純な構造のランプで燃焼部の後ろに反射板がつけられており、炎の明かりを集めて一定方向を照らせるようになっている。機構が単純なため、小型軽量のものを製作でき、鉱山等で使われた。
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